土曜日の晩に夫の友人Hから連絡があり食事を共にすることになった。
友人Hと彼女のMちゃん、他の友人も集まり7人で食事をしていた。
友人Hと彼女のMちゃんは今年の6月、結婚する事になった。二人は毎日
忙しない生活を送っており、たまに会うと式の事の相談を受ける。その日
は二人が住むマンションの下見に行ってきたと話してくれた。
友人それぞれが思い思いに話している中、Mちゃんからあることを聞かさ
れる。「この前Cちゃんも知ってる子と会った時に、その子に聞かれたんだ。
”Cちゃん達はまだ子作りに頑張ってるの?”って。その子の言い方がすご
く気に障ったんだよ。もう少し違う言い方すればいいのにって。」
ほんとだよね、私もそう思う。でも、その話をわざわざ私に話すこともない
んじゃないの。Mちゃんの胸に閉っといてくれればいいのに。そう思ったが
Mちゃん本人には言えなかった。Mちゃんは何度も言った。
「誰とは言えないけど」と。そりゃそうだよね、言えない気持ちもわかるけ
ど、そう言われた私は気になって仕方ないのが本音なんだよ。今でもずっと
気になってる、”その子”とは誰なのか。
”その子”は心配をしてくれていて、その気持ちがそんな言葉になったのか。
きっと悪気はないんだろう。ただ心配して気に掛けてくれているだけだろう。
そう思いたかった。ただ、胸に残る嫌な気持ちは簡単に消えない。夫の友人
達は人に対する思いやりが深く、とても仲間を大事にしていると思っている。
みんなで集まっている時にいつも感じている。夫の友人という見方だけじゃ
なく、私の友人という見方も自分の中には存在している。友人達に対する信
頼は出来ており、その中で聞いた嫌な話だった。
酔っ払った夫と帰る車中、淋しいと思った。そして悔しいとも思った。
誰が好き好んでこの体になったと思ってるのか。好きで病院に通っているん
じゃない。望むものが他の人より簡単に手に入らないから、進む道が限られ
てるだけなんじゃない。薬なんて使いたくない。痛みから解放されたい。
病院に行くのも苦痛。診察台に上るのも嫌だ。可愛い子供を見て羨ましがる
自分も嫌だ。でもしょうがないじゃない、簡単に手に入らない。これは夫と
私が決めた道でどう進もうが、どうあがこうが他人には迷惑をかけてない。
うちに子供がいないのは世間に迷惑かけてるわけじゃない。
又聞きは厄介なもので、そして”その子”が言った言葉がこんなに被害妄想
を膨らました。そして、まだまだ割り切れない自分を思った。
日が明けて夫に軽い気持ちで話したのが、話が大きくなり嫌な雰囲気になる。
夫は「俺にどうしてほしいんだ」と言った。どうしてほしいんじゃない。
ただ聞いてほしかっただけなんだよ。Mちゃんから聞いたこの話を、自分の
中で消化できなかった。だからあなたに聞いてほしかっただけなんだよ。
ここまでくると歯止めが効かない。夫の友人に対する不満が出てくる。言葉
を選んで話しているが、夫からすると聞きたくない話だろう。夫の友人達は
いつも呑んでいて常に酔っ払っている。素面の私と酔っ払いの友人達。
まともな話もまともじゃなくなり、相手が話す事が何度も聞いた話だったり、
同じ事を何度も聞かれたりと嫌気が刺す時も何度もあった。酒が呑めない私
は酔っ払いの言ってる話でもまともに聞こうとする。でも相手はまともじゃ
なかったりする。
どうしてほしいって言われても、よくわからなかった。自分は夫にどうして
ほしいんだろうか。同情でもいいから一緒に怒ってほしかったのかもしれない。
そんな言い方する奴がいるのかと一緒に不満をぶちまけてほしかったのかも
しれない。
過去に勉強したはずだった。又聞きは信用できない。Mちゃんが気に障った
という”その子”の言い方が、私本人が聞いたら気に障らないのかもしれな
いのに。夫は最後に謝ってきた。自分の友人が言った言葉で嫌な思いをさせ
たと。私が望んだものは夫の謝りではないけど、直接絡んでいない夫に謝ら
せてしまったと思った。
こんな事で気を荒げる自分はまだなってない。この先もっと嫌な思いをする、
もっと割り切れない思いをする事も多々あるだろうと思っている。自分の被
害妄想が突っ走ってしまうのは昔から変わっていないし変えなければいけな
い部分で、まだまだ時間がかかるような気がした。