2006.06
Saturday
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2005.02
Tuesday
01:28
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幸あれ

『住む場所はまだ決まってないけど、急に引っ越すことになりました。
決まったら連絡するね』

姉からの突然のメール報告にびっくりした。実はつい一週間程前、義兄の
勤めていた会社の全営業所が閉鎖になり、解雇されたらしい。次の職場は
決まっているとは言え、後処理に追われていると聞いたばかりだった。
きっと話の流れで引越しすると決めたんだろう。

姉は5歳年上。幼少の頃はとにかく仲が悪かった。5歳年上の姉は私から
するととても要領が良く、お調子者に見えた。私が中学生、姉が高校生の
時、喧嘩の最中に私が口走った言葉を姉は今でも覚えている。


----何一つお姉ちゃんらしいことしてくれてない----


あれから20年近くも経つ今でも忘れていないこの言葉に、姉は当時傷つ
いていたのかもしれない。姉と取っ組み合いの喧嘩をしては、よく母が
私達を叱りながら泣いていた。

そんな喧嘩ばかりしていた姉妹が、急に仲良くなったきっかけは姉の結婚
だった。姉が20歳の時である。当時付き合っていた彼氏の子供を妊娠して、
そのまま結婚に至った。彼氏のご両親と挨拶を交わすとき、父は泣いていた。
父は姉と彼氏の付き合いに反対しており、父親にしか味わえない屈辱を抱い
ていたのだろう。母は諦めていた。子供ができたのなら子供の為に頑張れ
・・・姉を応援しようとした。
兄は「宿った命を大切にしろ」と、姉と彼氏を励ましていた。

そして2年後、姉は離婚した。夫の借金・暴力等に精神的に追い詰められ、
離婚を決意した。離婚が決まった後、姉と二人で深夜に話していたことが
ある。「若気の至りがこんな事になっちゃったよ」と。きっと姉が泣きた
かったはずなのに私は涙が止まらなかった。まだ高校生の私は--離婚--と
いう言葉に悲しかっただけで、泣く事しかできなかった。「泣かないで」
と何度も姉に言われた。そう、泣きたかったのは姉なのに。

子供と二人で新しい生活をスタートさせようとしたが、当時母子家庭は珍し
く、住む場所さえも見つけられない。いい物件があっても大家との面接の度
に何度か--母子家庭だから---という理由で断られた。そしてなんとか見つ
けた1DKのアパートで子供と暮らしだした。その数年後、職場の後輩と
再婚することになった。

後輩、今では私の兄は姉より3歳年下。とてもしっかりしている人で、姉を
支えてくれている。兄には独身の頃、何度か叱られた事がある。親と喧嘩す
る度に姉の家へ愚痴りに行くと、「お前は口だけ。行動にも起こさないくせ
に、愚痴しか言わない」私が兄に叱られている横で、姉はいつも冷や冷やし
ていたらしい。

私が結婚する時、すごく喜んでくれた姉夫婦。式の打ち合わせにはわざわざ
仕事の合間に出向いてくれ、衣装合わせの時なんて姉は、自分の事の様に一
緒になって打ち合わせに没頭してくれた。それは兄も同じだった。俗に言う
マリッジブルーに陥った私を何度も元気付けてくれた。式の当日、姉夫婦は
一生懸命ビデオ撮影をし、ビデオカメラの向こうで微笑んでくれていた。

姉の息子、私にとっては甥が今年の春に高校生になった。私立へ行く事にな
った息子の学費は、姉夫婦にとって負担になるものだった。姉は就職し、頑
張っていた。

そして、兄の解雇という結果になってしまった。

負けん気の強い姉にしっかりしている兄。この二人なら新しい生活は明るい
だろう。末っ子で甘やかされて育った妹として、力にはなれないけど応援してる。



2005.01
Monday
01:22
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今年初診察

引き伸ばしにしていた病院に行ってきた。ナサニール点鼻薬も切れかかっ
てきて、やばいと思っていた。今朝起きて気が進まない気持ちを抑えて病
院へ行く。担当医の曜日にすると待ち時間が長すぎる。どうせ薬を貰うだ
けだから別の医師にしてもらった。予約時間丁度に受付をすると、待ち
時間無く診察が始まった。

体調に変わりはないか、副作用はないか、医師と話を進め、引き続き点鼻薬
を使い続けることになる。「仕事も始めてしばらく点鼻薬を使うなら、
まとめて薬を貰えないでしょうか」点鼻薬は一ヶ月に2本使う。できたら
2.3ヶ月分まとめて欲しかった。担当医ではない医師は
「う〜ん、じゃあ2ヶ月分出します」と言った。そして二ヵ月後の予約をし
て、本日の診察は終わり。二ヵ月後には久しぶりに担当医と話をすることに
なる。

今日診察してくれた医師に聞きたいことがあった。
入院していた時に同じ病室だったMさんが元気かどうかだ。Mさんは当時、
つわりがひどく、毎日何回も点滴を打ち、疲れきっていた。そしてお腹の中
の子供の状態も不安定だったのだ。点滴は打ちたくない、早く退院したいと
言っていた。「Mさんは元気ですか?」医師に聞いてみたが、あまり冴えな
い表情をしたので具合は良くないんだと思った。

「Mさんね、体調良くなくて・・・お腹の子供もちょっとね」

医師の言葉にMさんの今の状況がはっきりした。私は「そうですか」としか
言えなかった。Mさんはブラジル人。自らが不安定な状況で、しかも他国の
病院となれば相当な不安だっただろう。片言の日本語は話せるが、専門用語
の意味は理解できなかった。

今頃どうすごしているんだろう。退院して連絡を取らないこの数ヶ月、Mさ
んは悔しく悲しい痛い思いを味わった。愛する夫と少しでも明るい生活をし
ていて欲しいと思った。

Mさんは二度目の妊娠で、一度目の時は子供を産む事が出来なかった。
そして二度目も。どうしてなんだろうね、どうして邪魔をするんだろうね。
本当に心から望んでいるものを捧げてあげない何かに腹が立つ。


2005.01
Thursday
01:24
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又聞き

土曜日の晩に夫の友人Hから連絡があり食事を共にすることになった。
友人Hと彼女のMちゃん、他の友人も集まり7人で食事をしていた。
友人Hと彼女のMちゃんは今年の6月、結婚する事になった。二人は毎日
忙しない生活を送っており、たまに会うと式の事の相談を受ける。その日
は二人が住むマンションの下見に行ってきたと話してくれた。

友人それぞれが思い思いに話している中、Mちゃんからあることを聞かさ
れる。「この前Cちゃんも知ってる子と会った時に、その子に聞かれたんだ。
”Cちゃん達はまだ子作りに頑張ってるの?”って。その子の言い方がすご
く気に障ったんだよ。もう少し違う言い方すればいいのにって。」

ほんとだよね、私もそう思う。でも、その話をわざわざ私に話すこともない
んじゃないの。Mちゃんの胸に閉っといてくれればいいのに。そう思ったが
Mちゃん本人には言えなかった。Mちゃんは何度も言った。
「誰とは言えないけど」と。そりゃそうだよね、言えない気持ちもわかるけ
ど、そう言われた私は気になって仕方ないのが本音なんだよ。今でもずっと
気になってる、”その子”とは誰なのか。

”その子”は心配をしてくれていて、その気持ちがそんな言葉になったのか。
きっと悪気はないんだろう。ただ心配して気に掛けてくれているだけだろう。
そう思いたかった。ただ、胸に残る嫌な気持ちは簡単に消えない。夫の友人
達は人に対する思いやりが深く、とても仲間を大事にしていると思っている。
みんなで集まっている時にいつも感じている。夫の友人という見方だけじゃ
なく、私の友人という見方も自分の中には存在している。友人達に対する信
頼は出来ており、その中で聞いた嫌な話だった。

酔っ払った夫と帰る車中、淋しいと思った。そして悔しいとも思った。
誰が好き好んでこの体になったと思ってるのか。好きで病院に通っているん
じゃない。望むものが他の人より簡単に手に入らないから、進む道が限られ
てるだけなんじゃない。薬なんて使いたくない。痛みから解放されたい。
病院に行くのも苦痛。診察台に上るのも嫌だ。可愛い子供を見て羨ましがる
自分も嫌だ。でもしょうがないじゃない、簡単に手に入らない。これは夫と
私が決めた道でどう進もうが、どうあがこうが他人には迷惑をかけてない。
うちに子供がいないのは世間に迷惑かけてるわけじゃない。

又聞きは厄介なもので、そして”その子”が言った言葉がこんなに被害妄想
を膨らました。そして、まだまだ割り切れない自分を思った。

日が明けて夫に軽い気持ちで話したのが、話が大きくなり嫌な雰囲気になる。
夫は「俺にどうしてほしいんだ」と言った。どうしてほしいんじゃない。
ただ聞いてほしかっただけなんだよ。Mちゃんから聞いたこの話を、自分の
中で消化できなかった。だからあなたに聞いてほしかっただけなんだよ。
ここまでくると歯止めが効かない。夫の友人に対する不満が出てくる。言葉
を選んで話しているが、夫からすると聞きたくない話だろう。夫の友人達は
いつも呑んでいて常に酔っ払っている。素面の私と酔っ払いの友人達。
まともな話もまともじゃなくなり、相手が話す事が何度も聞いた話だったり、
同じ事を何度も聞かれたりと嫌気が刺す時も何度もあった。酒が呑めない私
は酔っ払いの言ってる話でもまともに聞こうとする。でも相手はまともじゃ
なかったりする。

どうしてほしいって言われても、よくわからなかった。自分は夫にどうして
ほしいんだろうか。同情でもいいから一緒に怒ってほしかったのかもしれない。
そんな言い方する奴がいるのかと一緒に不満をぶちまけてほしかったのかも
しれない。

過去に勉強したはずだった。又聞きは信用できない。Mちゃんが気に障った
という”その子”の言い方が、私本人が聞いたら気に障らないのかもしれな
いのに。夫は最後に謝ってきた。自分の友人が言った言葉で嫌な思いをさせ
たと。私が望んだものは夫の謝りではないけど、直接絡んでいない夫に謝ら
せてしまったと思った。

こんな事で気を荒げる自分はまだなってない。この先もっと嫌な思いをする、
もっと割り切れない思いをする事も多々あるだろうと思っている。自分の被
害妄想が突っ走ってしまうのは昔から変わっていないし変えなければいけな
い部分で、まだまだ時間がかかるような気がした。